My Assembly Work
2026.02.19
*全文を掲載しておりますが、最後の《まとめ》をご覧いただくことで、内容を簡潔にご理解いただけます。
<質問全文>
最後に、動物福祉の充実と狂犬病予防のDXについて伺います。
昨年八月から狂犬病予防注射の申請がオンライン化された一方、狂犬病予防法により飼い主に課された法律上の義務であるにもかかわらず、全国的に注射率は低迷しており、東京都の平均もおおむね七割程度にとどまっています。
仮に世田谷区が都の平均を若干上回っていたとしても、登録犬の四頭に一頭以上が法律上の義務を果たしていないという事実に変わりはありません。
区内の登録犬数は約四万頭を超える規模と認識しておりますが、単純計算でも、約一万頭以上の犬が未注射ということになります。区は注射率八〇%を目標に掲げていますが、現状の到達度と課題について区の見解を伺います。
次に、未注射の飼い主への督促の在り方についてです。現在、未注射犬の飼い主に対しては、はがきによる督促を実施していると承知しておりますが、その効果をどのように検証しているのでしょうか。
また、督促はがきの一定数が宛先不明で返送されているとの指摘もあり、郵送手段に依存した現行のアプローチには課題があると考えます。
住民税の督促では、SMSを活用した催告が効果を上げた事例も報告されています。電話番号の把握が不十分な場合には、まずその精度向上に取り組むことが重要です。把握が十分でないことを理由に、デジタル活用を見送れば、改善は進みにくいのではないでしょうか。SMSやLINE等のプッシュ型通知の導入について区の見解を伺います。
最後に、飼い主への啓発についてです。室内飼いだから狂犬病予防注射は不要と考える飼い主が一定数存在すると聞いています。日本国内では長年、狂犬病の発生は確認されていませんが、海外では依然として発生が続いており、船舶等を介した狂犬病の侵入リスクが指摘されています。
万が一侵入した場合、未注射の犬が感染を拡大させるおそれがあります。また、ペット防災の観点から、災害時には屋外に出ざるを得ない状況も想定されます。こうした現実を踏まえると、室内犬であれば不要との認識は適切でないと考えます。
さらに、令和九年度からは、法改正により、狂犬病予防注射が通年で可能になると聞いておりますが、機会が拡大する一方で、いつでも注射できるとの認識から先送りが生じる懸念もあります。注射率の向上につながるか、逆に低下を招くかは、今後の啓発の質と量に大きく左右されるものと考えます。
狂犬病のリスクと予防注射の必要性について、飼い主に対する啓発を抜本的に強化すべきと考えますが、具体的な取組を伺い、壇上からの質問を終わります。
→《区の答弁》
◎向山 世田谷保健所長 私からは、狂犬病の予防注射につきまして三点、順次お答えを申し上げます。
令和六年度の区の狂犬病予防注射の注射率は七二・九%で、全国平均の七〇・八%、東京都平均の六九・四%を上回ってはおりますが、さらなる注射率の向上が必要です。
未接種の原因は様々考えられますが、飼い犬が病気であったり、飼い犬の死亡届が提出されていない、あるいは飼い犬の登録自体がなされていない場合などがあると推測されます。
区は、今後とも予防注射の重要性等を周知し、やむを得ない事情の場合には、延期届を提出していただくことや、飼い犬の登録や死亡の届出については、必要な手続である点を周知、協力を求めて、注射率の向上に努めてまいります。
次に、未接種の際の督促についてでございます。
区は、八月末時点で狂犬病予防注射が未接種の飼い主に対して、十一月に注射を促す再勧奨通知を個別送付しております。また、今年度は、宛先不明で返戻された方の一部に区から架電し、口頭での注射の勧奨や必要な手続等の案内も行いました。
御指摘のSMS等による督促は、コスト面では優れておりますが、電話番号を把握していない方への対応や個々の状況に応じた案内、相談が不可能の可能性がございます。区は今後、これらの課題を踏まえつつ、他自治体の状況や効果等を注視してまいります。
最後に、飼い主への啓発を抜本的に強化すべきという御意見にお答えします。
区では、継続してポスター、「区のおしらせ」、ホームページ、SNS、イベント等を通じて、狂犬病予防注射の重要性と実施を周知しております。近年、注射率は微増傾向にあるものの、世田谷区人と動物との調和のとれた共生推進プランに掲げる令和十三年度の目標値の八〇%に達するよう、より一層の周知啓発と注射の把握率の向上等が必要です。
狂犬病予防法施行規則が改正され、令和九年度からは通年で注射が可能となる予定であることから、周知啓発、区民にとってより利便性が高い手続の在り方等について、獣医師会等とも意見交換を行って検討してまいります。
私からは以上です。
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《まとめ》
【狂犬病予防注射の接種率向上と督促のデジタル化】
世田谷区の狂犬病予防注射率は72.9%で、全国・東京都平均をやや上回るものの、登録犬の4頭に1頭以上が未接種の現状です。そこで、区が掲げる接種率80%の達成に向けた課題を確認するとともに、現在のはがきによる督促の効果検証、SMSやLINEを使った通知の導入、室内犬にも接種が必要であることの啓発強化を求めました。
区は、未接種の背景には犬の病気だけでなく、死亡届や登録手続が出されていないケースもあると回答しました。現在は未接種者にはがきを送り、宛先不明で戻った一部には電話で案内しています。SMS等については、電話番号を把握していない飼い主への対応や個別相談が難しいとして、現時点での導入は示しませんでした。
一方、令和9年度から注射が通年化されることを踏まえ、獣医師会と連携し、周知方法や手続の利便性向上を検討すると答えました。
【世田谷区議会】4頭に1頭以上が未接種の狂犬病予防注射!未接種1万頭超の課題! #若林りさ #世田谷区議会 #世田谷区議会議員 【一般質問/2026年2月】