日本維新の会 世田谷区議会議員 若林りさ
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議会質問

2024.04.05

2.「ペット同行避難対策について」適切なガイドラインを設けよ!アレルギー対策等を考慮したペット同室避難も検討すべき!【令和6年第1回定例会】

【令和6年2月第1回定例会 一般質問】

2.「ペット同行避難対策について」(質問数3)

次に、ペット同行避難対策について伺いました。
前回の私の一般質問で明らかになったように、世田谷区は全ての避難所がペットを受け入れる方針を掲げているにも関わらず、実際にペット同行避難が可能と回答した施設は66%にとどまり、残りの約20箇所については検討の回答も得られておりません。
そこで、受け入れについて検討中である残りの20箇所の避難所について、また、その他の受け入れ体制が整っていない避難所に対してペット同行避難を可能にするための具体的な進捗状況や計画について伺いました。

ペット同行避難の現行ガイドラインには改善の余地があります。例えば、ペットの避難エリアを校庭の一角など野外に設置する際には、気候による危険性を考慮した対策が不十分です。
他自治体の事例を示すと、目黒区ではテントを使って雨風を防ぎ、なるべく室内に作るべきという記載、静岡県ではサッカーゴールや渡り廊下を利用するなど具体的なガイドラインが示されています。一方で、世田谷区のガイドラインは黒丸だけになって具体性に欠けており、改善が必要です。
安全な避難環境を提供するためには、室内や下駄箱エリアに避難スペースを設けるなどの改善策を検討すべきです。また、リーフレットや資料の改訂を通じて、ペット防災ガイドラインの内容を分かりやすく示すべきと提案致しました。

そして能登半島地震でも新たな課題として注目されているペット同伴避難についてです。
「同行避難」はペットと共に避難所へ移動することを指し、一方で「同伴避難」はペットと共に避難所で生活することを意味しています。能登半島地震では、同伴避難が認められず、多くの人々が不安定な家屋や倉庫、寒い玄関、車中泊等での避難生活を強いられることになりました。
ペット同行避難の課題点として、鳴き声やアレルギー対策などが挙げられますが、一方同伴避難はペットが飼い主と一緒にいることで落ち着き、鳴き声の問題なども改善するというメリットがあります。
すでに他自治体、例えば愛知県犬山市や広島県尾道市など、ペットと飼い主が一緒に過ごせる「同室避難」の受け入れを開始しており、石川県珠洲市でも1/28から同伴避難ができる避難所が開設されたとのことです。
アレルギー対策を考慮し、一部の教室を同伴避難用に確保する「ペット同室避難」を、ペットの飼育率が23区内で1位の世田谷区に先進的な取り組みとして提案し、区の見解を伺いました。

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《区の答弁として》
→ペット同行避難の受け入れ状況と今後の計画
ペット同行避難につきましては、全95か所の避難所のうち、20か所でペットの受け入れの検討が完了していない状況であり、受入可能であるもの、具体な受入場所まで決まっていない避難所も12か所あります。
今後、それぞれの避難所運営委員会が開催される機会等を捉えて、検討状況や受け入れの支障となっている課題などを伺い、危機管理部や総合支所、世田谷保健所等の関係所管が連携して課題解決に向けた方策について検討してまいります。

→ペット同行避難の現行ガイドライン改善について
リーフレット「災害時にペットを守るために 」は、次期の改訂に併せて表現方法等を工夫し、区民が理解しやすい内容とするよう努めてまいります。

→アレルギー対策も考慮したペット同室避難について
現在、ペット同行避難の具体的な受け入れ場所まで決まっている避難所は、全95か所のうち63か所といった状況です。
区としましては、避難所運営委員会や地域の方々、ペットの飼い主等の理解や協力を促進し、まずはペット同行避難の受入体制を整えたいと考えており、ペットと飼い主が同室で一緒に過ごせる同伴避難については、他自治体の事例を踏まえ、研究してまいります。

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検討が進んでいない避難所へ早期に検討を行い、受け入れの体制を整えて頂く方針と回答頂きました!
また、区のガイドラインの次期改訂にはより具体的な内容にして頂けるとの回答も頂きました。
前向きな回答をいただけましたので、引き続き今後の進捗を注視していきたいと思います。
しかしペット同伴避難への回答はまだまだ難しいとのこと。段階を重ねながら一歩ずつ世田谷区から変えていけるように提案・追及を重ねてまいります!

  • 「2.ペット同行避難対策について」若林りさ一般質問【世田谷区議会 令和6年2月第1回定例会】