日本維新の会 世田谷区議会議員 若林りさ
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議会質問

2024.08.05

2.「デザイン思考の研修を!DX推進リーダーを活用してデジタル人材を育てよ!」【令和6年予算特別委員会】

【令和6年3月第1回定例会 予算特別委員会】

2.「デザイン思考の研修について」【企画総務領域】(質問数3)

《質問》
次に、デザイン思考を取り入れた行政経営について引き続き質問をしてまいります。
昨年12月に初めてデザイン思考の研修が開催されたとのことです。デザイン思考は、ユーザーの視点を深く理解し、そのニーズに応えるプロセスであり、多くの組織や企業でその有効性が認められていることから、新しい問題解決の手法を学ぶ貴重な機会になったと思います。
来年度の目標としては、研修で学んだ発想法を単なる研修の範囲に留めず、実際の業務にどのように活かしていくかが重要だと思います。
そこで、このデザイン思考を取り入れた研修の成果について、具体的な評価を伺います。研修後、職員がどのような変化を遂げ、得られた知識やスキルが実際の業務にどのように活かされ、どのような取り組みが行われているのか、具体的な評価をお聞きしたいと思います。研修後、職員の変化や知識・スキルの実務応用、取り組みについて詳細を教えて下さい。さらに、今後の業務への知見反映や具体的な方針・計画についても区の見解をお聞かせください。

→《区の答弁》會田DX推進担当部副参事
区が実施する職員向けのDX推進研修の1つとして、昨年12月に「デザイン思考アイデアソン」と題し、ワークショップ形式の研修を実施いたしました。
研修には参加を希望した十数名が参加し、デジタルデバイドをテーマとし、デザイン思考の基礎的な学習や、様々なフレームワークの実践に取り組み、ペルソナの設定やロールプレイによるインタビュー等、デザイン思考において有効な手法を活用して、ユーザーに寄り添った課題解決策を立案するプロセスを体感しました。受講した職員の評価も高く、有意義な研修となったと評価しています。
12月に実施した研修は、現在の業務から離れた自由な発想で取り組んだもので、ただちに業務課題に直結するアウトプットではありませんが、デザイン思考により柔軟な発想で考える手法を学んだ知見は、今後、業務の改善に役立つものと考えています。
デザイン思考を修得するための人材育成の取組みについて、来年度以降もデザイン思考の浸透や活用が広まるよう、柔軟で創造的な発想を育めるような研修に取り組んでまいります。

《質問》
今回の研修のテーマがデジタルデバイドに関するものであったとのことで、デザイン思考研修の内容が時代の要請にマッチしており、非常に重要な問題に焦点を当てていたことだと思います。
デザイン思考の推進は、DXの推進とも密接にかかわってきます。技術の進化によって新たなサービスの提供や業務効率の向上が可能になる一方で、その導入や適用には適切な知識と理解が必要です。この背景から、各所管にDXを学ぶ担当者として「DX推進リーダー」を設置しているとのことですが、この取り組みによって得られた具体的な成果や実施された活動、そしてDX推進リーダーがDXの理解を深め、業務にどのように応用しているかについて、区の見解をお聞かせ下さい。

→《区の答弁》會田DX推進担当部副参事
DX推進リーダーは、データやデジタル技術と業務課題をつなげ、各部署の業務プロセスやサービスの変革をリードする役割を担う職員として、令和4年度は約150名、令和5年度は約300人の職員を各職場から選任しております。
DXの理解を深めるため、オンライン学習サイトを活用したDXリテラシー研修やデザイン思考ワークショップなどの研修を実施しているところです。
今後とも、DX推進リーダーが、各課の業務改善や、新たな行政経営への移行実現プランの推進に効果的に関与していくことができるよう、TeamsやDXに関する庁内広報等を活用して成果のあがった具体的な事例の情報を共有するなど、必要な支援や仕組みづくりに取り組んでまいります。

《質問》
現在約450名のDX推進リーダーが活動しているとのことで、これは組織全体でDXを推進し、デジタル化に対応していく意欲が高いことを示していると思います。
これだけの数のリーダーがいれば、組織内での知識共有や意識の醸成に大きな力を発揮できるはずです。
この強力なリソースを活用し、デザイン思考の研修をさらに拡大していくことは、DX推進のみならず、組織全体のイノベーション促進にも寄与すると考えられます。
DX推進リーダーを活用し、研修を行うことで、全ての所管にデザイン思考を取り入れた人材育成を広げることが出来るのではないかと考えます。デザイン思考の研修を組織全体にさらに拡大していくべきではないかとも考えますが、区の見解を伺いたいと思います。

→《区の答弁》會田DX推進担当部副参事
DX推進リーダー向けの研修内容等にデザイン思考に関するカリキュラムをより充実させて盛り込んだり、DXリテラシー研修をはじめとするDX推進に関する研修や、職場の業務改善の取り組みの実施や成果のあがった事例の共有により、各部署のDX推進リーダーが、デジタル技術を活用した業務改革ができ、区のDXを牽引できるような人材となるように、引き続き取り組んでまいります。
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《まとめ》
デザイン思考について、引き続き質問いたしました。昨年12月にDX推進研修の中で新たにデザイン思考研修が実施されました。この研修を広げていくために、今後、区で活躍しているDX推進リーダーに対してデザイン思考の研修を盛り込んでいただけるという前向きな答弁をいただき、嬉しく思います。

この横断的な取り組みを生かし、各所管に対してデザイン思考とDXを掛け合わせることで、問題の再発見と課題解決につながり、区民目線で、より区民に寄り添う満足度の高い行政の創出ができるようになると思いますので、そうした掛け合わせの観点も持っていただきたいと思います。

  • 2.デザイン思考の研修を!DX推進リーダーを活用してデジタル人材を育てよ!【企画総務領域:令和6年3月世田谷区議会第1回定例会予算特別委員会】