日本維新の会 世田谷区議会議員 若林りさ
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議会質問

2025.09.17

2.「子育て支援の利便性向上について」子どもの予防接種の事前印字、早く対応して!SNSで多数の声が【令和7年第3回定例会一般質問】

【令和7年9月第3回定例会一般質問】

2.「子育て支援の利便性向上について」(質問数2)

*全文を掲載しておりますが、最後の《まとめ》をご覧いただくことで、内容を簡潔にご理解いただけます。

<質問全文>

次のテーマとして、子育て支援の利便性向上について伺います。

子育て世代にとって、予防接種は子どもの健康を守る重要な責務ですが、煩雑な手続が忙しい保護者に大きな負担となっています。特に予診票への氏名や住所、生年月日など基本情報の記入は毎回手書きで求められ、双子などの多胎児家庭や複数児を同時に育てる家庭では、その負担はさらに大きく、多くの保護者から改善を求める声が寄せられています。また、記入ミスや漏れによる医療機関での確認作業の増加も問題です。

一方、当区では、高齢者のコロナワクチン接種で、氏名や住所などを事前印字した予診票を送付し、負担軽減と円滑な接種につなげてきました。

しかし、子どもの定期接種についてなぜ実施していないのか伺ったところ、業者が受けてくれないという理由で実現できていないと聞いています。これは本当に解決不可能な問題なのでしょうか。

実際に北区や千代田区では、既に子どもの定期接種でも事前印字を実現しており、同じ二十三区内で可能な取組は、世田谷区でも工夫次第で実施できるはずです。

予防接種の予診票への事前印字について、発注方法の見直し、一括から複数業者への分割発注、印字内容の簡素化による業者負担の軽減、あるいは区内部での印刷体制の検討など、様々な解決策案が考えられます。早急な実現を求めますが、具体的にどのような改善策を検討しているか伺います。

また、他自治体では、印字が難しい場合に、シールを同封する方法が既に実施されていますが、この代替案について区としてどのように検討しているのか伺います。

続いて、予防接種のオンライン化について伺います。

デジタル化が進む中、予防接種の予約や、接種履歴をスマートフォンで一元管理できれば、保護者の負担は大きく減り、子育て世代の利便性向上に直結します。

国は、令和八年度からオンラインシステムの導入を見込む一方、都内では既に健康管理システムの標準化を終えた自治体もありますが、世田谷区はシステム標準化を含め、令和十年度末導入予定と明らかに遅れています。

既存システムとの連携や個人情報保護、医療機関との調整など、課題があることは理解しますが、対象となる子どもの数も多い本区だからこそ、オンライン化による業務効率化や、職員の負担軽減の効果は大きく、早期導入の必要性は一層高いと考えます。

そこで伺います。予防接種のデジタル化導入時期について、なぜ世田谷区は令和十年度末なのか、その具体的な理由をお聞かせください。また、令和九年度への前倒しは可能か、その際の課題と対応策についても伺います。

 

 

→《区の答弁》

○向山世田谷保健所長 私からは、子育て支援関係、まず予防接種の関連二点をお答え申し上げます。

子どもの予防接種は、生後二か月から開始され、適切な時期に、お知らせと、接種をする際に使用する予診票を郵送しています。現時点では、氏名や住所等は印字しておらず、予診票への記入が保護者の方々の負担となっていることは認識をしております。

区といたしましては、業者への委託方法を見直し、予診票に印字することや、その他の手法としてお話がございました印字済みのシールを同封する方法についても併せて精査し、保護者の方の負担を軽減できる対応について検討してまいります。

次に、デジタル化システムの改善スケジュールについてでございます。

情報システムの標準化については、国が定めるシステム標準仕様書の複数回の改定によって、それに対応するため、区が委託する事業者より、システム標準化の時期が令和九年一月に遅れる予定と報告されています。

その後の予防接種デジタル化については、区内部のシステム改修も必要であり、事業者と調整の結果、区は令和十年度以降の改正を予定しております。

区といたしましては、引き続き事業者との連携を密に行い、また、活用について等、地区医師会等とも情報共有をしながら、着実、的確に対応を進めてまいります。

 

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《まとめ》

子育て世代の予防接種をもっとスムーズに

予診票の事前印字ができていないことへの不便さが、保護者の間でSNS上でも話題となっており、「世田谷区でも実現してほしい」という声を受けて質問しました。
現在、子どもの予防接種では、毎回名前や住所を手書きで記入する必要があり、特に双子や兄弟を育てる家庭では大きな負担となっています。一方で、高齢者のコロナワクチンでは印字済みの予診票が使われており、北区や千代田区では子どもの接種にも同様の仕組みが導入されています。世田谷区でも印字方式やシール方式の採用など、保護者の負担を減らす工夫を早期に進めるよう求めました。

また、予防接種の予約や履歴をスマートフォンで一元管理できるデジタル化についても、国が令和8年度導入を見込む中、世田谷区は令和10年度末予定と大幅に遅れているため、前倒しを提案しました。

これに対し区は、印字やシール方式の導入を含めて検討を進めるとともに、デジタル化の遅れは国のシステム仕様変更への対応に時間を要しているためであり、今後は事業者や医師会と連携しながら着実に改善を進めると答えました。

  • 子どもの予防接種の事前印字、早く対応して!SNSで多数の声が→2.「子育て支援の利便性向上について」【令和7年第3回定例会一般質問】