Action-2
2023.12.29
現在、世田谷区は罰則規定を設けない、「世田谷区たばこルール」が制定されています。
これがどれくらい効果があるものか、たばこルール制定前からの推移を伺いましたが、制定された平成30年以前のデータを取っていなかったため、たばこルールなのか社会の変化で自然に減ってきているものかの判断がつきませんでした。
区民の方からの路上喫煙を禁止して欲しいという要望は以前より多く頂いていたものでしたので、さらにアンケート資料を調査し、分かりやすくまとめたパネルを見せながら質疑致しました。それが以下の内容となります。
「世田谷区たばこルールの概要」の資料に基づくと、区民アンケートの結果、全体の92.3%の方が「路上での喫煙には何らかの制限を設けるべきだ」と回答されています。
そして過料付きの条例が必要というアンケート結果は合計で63%に上ります。これに対し、現状のたばこルールの「喫煙マナーを徹底する啓発活動だけで十分」との声は全体の17%に過ぎません。
また、この調査には、全体の意見と喫煙者の意見の二つしか示されていません。
非喫煙者のアンケートを示さず、喫煙者の意見のみを特別視し、その割合を鑑みて条例を制定するのはなぜでしょうか。喫煙者の意見だけをグラフに示すのであれば、非喫煙者の意見も同様にグラフに示し、公平に考慮すべきではないでしょうか。
そして喫煙者だけのグラフを見ても、過料付きの条例制定を望む声は26.6%にものぼります。自らの行動に制約が生じる過料を喫煙者が望まないのは当然と言えますが、それでも4人に1人が過料でも良いと言っているわけです。
更に付け加えますと、アンケートによると、「規制の度合いについて」の111件の意見の内、87件が「ルールには罰則規定が必要」、「もっと厳しい内容にすべき」と主張しており、これは全体の78%に当たります。
これらの数値から見て取れるように、多くの区民が過料付きの条例を望んでおり、現行の啓発活動のみでは区民のニーズに応えられていないのが実態です。
これほどの数の区民がルール改正を望んでいるのに、区がこれを無視する理由を伺いましたが、過料の支払いに強制力がないことや費用対効果についての回答で納得いくお答えは頂けませんでした。
今後の目標についてですが、資料によると、平成29年度のたばこマナーに関する満足度は34.1%であり、2020年までにこの数値を50%まで向上させることが目標とされていましたが令和5年現在は46.1%と達しておりませんでした。
また、令和6年度の目標数値は65%としており、まだ50%も達しておりませんが、今後目標値に達することができなければ条例の見直しを再度検討していただくことを要望いたしました。
路上喫煙禁止条例に関してはまだ議論の余地がある内容だと思いますので今後も引き続き質問をしてまいります!
路上タバコ、ダメ絶対!どうなる世田谷区?【区民生活領域:令和5年10月世田谷区議会決算特別委員会】