Action-2
2023.12.29
地域ねこ対策の一環として行われている不妊去勢費助成事業は、飼い主のいない猫の無秩序な繁殖を抑制し、「野良猫から地域猫へ」と、人と猫が共に暮らせるまちづくりを行うことできます。
これは飼い主のいない猫にかかわる苦情や、殺処分の減少に寄与する活動であり、動物との共生社会の実現のために重要な施策です。
この事業の昨年度の執行率を伺い、昨年度は、67%ということで、一昨年から急激に落ち込んでいることがわかりました。
その理由としてそれはコロナによる原因も一つではあると思いますが、一番としては助成額の少なさにあると私は考えます。現在、世田谷区では去勢に5000円、不妊に10000円という助成金額が行われていますが、この額は平成19年度に当時の相場を参考にした制定額だったということで、16年も前の制度から見直しをしてこなかったこと、現在の都内における手術費用の相場を考慮しつつ、ボランティアさんに自腹を切らせていることが前提で金額を設定していることが分かりました。
一方で、先の一般質問でも答弁を頂きましたが、保護ねことして譲渡される飼い主のいない猫に関して手術費用の助成金額の増額とワクチンや検査費用も助成の対象となる制度に向けて準備していることは大変喜ばしいことだと思いますし、早期実現を期待しておりますが、譲渡先の決まった保護猫ではなく、地域ねこに関しての助成金の増額に関して、今後の取り組みをお伺い致しました。
現在の平均額が、オスの去勢に1万5千円、メスの不妊手術に3万円となっており、全額助成とした場合の決算ベースで金額を算出して頂いた結果、244万5000円となり、この金額分の助成額を区が新しく行なっているふるさと納税制度や助成金額の引き上げ等と組み合わせれば現実可能であるということが想定できました。
手術費用の全額助成というのは、各動物病院によって金額が異なる為、全額の助成という表現は難しいかと思いますが、助成額を引き上げ、その結果として全額助成となるように価格制定の見直しをして頂きたいことを伺いました。
今後検討していただけると前向きな答弁を頂きました!
また、自由診療の課題点として助成額の制定額を引き上げたことで、動物病院側が手術費用の金額を引き上げることのないよう、上限のキャップをかけていただくことも必要であると伺ったところ、東京都獣医師会世田谷支部等関係機関と連携を深め、対応してまいりますとの答弁を頂きました。
地域ねこ活動に関わる方々やボランティアさんの負担をなくし、区からも支えていけるよう、引き続きサポートもしていただけるように取り組み続けてまいります!
*朗報として地域ねこ対策に関する広報強化が進んでおり、世田谷線の中吊りでも地域ねこについてお知らせをしていただけるようになるそうです!来年度に向けて楽しみですね。
動物との共生社会へ!地域猫の助成金増額に向けて!【保健福祉領域:令和5年10月世田谷区議会決算特別委員会】