日本維新の会 世田谷区議会議員 若林りさ
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議会質問

2026.03.16

5. 駐輪場をもっと使いやすく―空き状況の見える化とキャッシュレス化【令和8年予算特別委員会】

【令和8年3月第1回定例会 予算特別委員会】都市整備質疑

. 駐輪場をもっと使いやすく空き状況の見える化とキャッシュレス化(質問数4+要望1)【都市整備】

*全文を掲載しておりますが、最後の《まとめ》をご覧いただくことで、内容を簡潔にご理解いただけます。

<質問全文>

予算(都市整備)

若林りさ 委員 日本維新の会の都市整備領域の質疑を始めます。
自転車利用者の利便性向上について伺ってまいります。
企画総務領域の審査において、自転車盗対策として、関係所管と連携した注意喚起を行っていくとの御答弁がありました。自転車盗の多くは無施錠での被害とされていますが、その背景には、短時間の路上駐輪や放置自転車の存在もあると考えます。放置自転車の撤去や保管には多額の税金が使われており、防犯だけでなく財政の観点からも減らしていくことが求められます。こうした点を踏まえ、都市整備の観点から駐輪場の利用環境について伺います。
駅周辺の駐輪場では、駅に近い施設ほど需要が集中し、満車となる一方、少し離れた施設には空きがある状況も見られます。既存の駐輪場を有効活用するためには、利用状況を把握するとともに、空きのある駐輪場へ利用者を誘導する取組が重要と考えます。
まず、区立駐輪場ごとの利用状況や時間帯別の稼働状況を現在どのように把握しているのか、お示しください。また、空きのある駐輪場への利用者誘導をどのように行っておるのか、お聞きします。その上で、例えば駅周辺や利用者の動線上に周辺駐輪場の位置を示す案内看板の設置や、看板等にQRコードをつけて周辺駐輪場マップを表示するなど、比較的早期に実現できる誘導策について、区の考えを伺います。

◎佐久間 交通安全自転車課長 現在、区立駐輪場の利用状況につきましては、有人であれば、常駐管理人による目視確認で行っております。また、無人の場合は、巡回管理人による繁忙時間帯での目視確認を行っております。
この情報を基に、指定管理者は、自社のホームページにて各駐輪場の平日、土日祝日の時間帯による混み具合の目安を公表しております。混みやすい駐輪場では、民間も含めた周辺の駐輪場の位置情報を場内に掲示し、誘導を図るとともに、繁忙時間帯であれば、管理人による誘導も併せて行っております。また、時間ぎめのみの運用を行う駐輪場では、電磁ラックによって施設外側でも満、空が分かるように表示機器を設置し、利用者へ周知を図っております。
委員の御提案の誘導策につきましては、指定管理者と協議しながら、導入に向けて検討してまいります。

若林りさ 委員 ただ、スマートフォン等で駐輪場の空き状況をリアルタイムに確認できる仕組みはまだ十分とは言えないのではないかと考えます。空き状況が分からないまま移動した結果、満車で駐輪できず、路上駐輪につながるケースも多いと伺っています。
そこで、駐輪場の空き状況をリアルタイムで確認できる仕組みの整備についてお聞きします。こうした仕組みが整えば、利用者の利便性向上だけでなく、放置自転車対策や自転車盗防止にもつながると考えますが、区として導入を検討する考えはあるのか伺います。

◎佐久間 交通安全自転車課長 区立駐輪場の空き状況をリアルタイムで可視化するためには、利用台数を正確に把握するための電磁ラックやゲートといった設備が必要となります。駐輪場の多くは一九八〇年代に整備し、その後、維持修繕を重ねながら運用しているため、多くの施設で設備の再整備が必要となってまいります。このため、平置き及び二段ラック式の駐輪場においては、各ラックにセンサーを備えた電磁ラック化、また、ゲート式駐輪場においても出入口ごとのゲートを整備するなど、駐輪場に応じた改修が必要であり、駐輪施設のリアルタイム可視化の導入には様々な課題があると認識しております。
施設の整備やシステム開発などの手法、維持管理のコストなどを含め、まずは、限定的となりますが、実験的な取組として実施可能な施設を選定し、令和八年度から施設運営を行う指定管理者ともリアルタイムの可視化導入に向けた協議を進める予定です。
引き続き、他自治体の取組や民間事業者の新たな技術動向を注視しながら、駐輪施設のリアルタイムの可視化に向けた可能性を探ってまいります。

若林りさ 委員 リアルタイム可視化に向けた取組が前に進むことを期待します。
また、駐輪場の利用環境を高める施策として、料金精算のキャッシュレス化が進めば、利用者の利便性向上だけでなく、運営面でも効率化にもつながります。
現在、区立駐輪場五十四か所のうち、キャッシュレス決済が可能な施設数と、利用形態ごとの対応状況を示してください。あわせて、未対応の施設について、今後どのように整備を進めていくのか、伺います。

◎佐久間 交通安全自転車課長 現在、区立駐輪場は五十四か所あり、そのうち、重複する施設もありますが、時間ぎめ利用が十八か所、日ぎめ利用が二十四か所、月ぎめ利用が三十七か所となっております。このうち、時間ぎめ利用が行える全てにおいてはキャッシュレス決済が可能となっており、日ぎめ利用が行える二十四か所のうち二十二か所、月ぎめ利用が行える三十七か所のうち十か所がキャッシュレス決済可能となっております。
今後につきましては、導入コストなどの課題を踏まえながら、キャッシュレス化が可能となるよう、引き続き検討を進めてまいります。

若林りさ 委員 キャッシュレス化については、区立駐輪場全体での対応を視野に、計画的に整備を進めていただきたいと思います。
その上で、施設の整備や料金体系と並び、放置自転車対策の実効性に直結するもう一点について確認します。商店街や店舗の前では、少しの時間だからと無施錠で自転車を置くケースも多く、路上駐輪につながっている状況も見受けられます。短時間利用の中で、一時間または二時間程度の無料時間を設けることは、放置自転車対策にもつながる取組と考えます。こうした無料時間の設定は今後さらに増やしていくべきと考えますが、現在何か所の区立駐輪場で設けられているのか、また、今後拡大する考えはあるのか、伺います。

◎佐久間 交通安全自転車課長 区立駐輪場は、月ぎめ、日ぎめ、短時間利用の時間ぎめといった三つの利用を行えますが、駅周辺の放置自転車などの状況から、月ぎめのみや、日ぎめと時間ぎめを組み合わせるといった、駐輪場ごとに異なる利用形態にて運営しております。
このうち、駅周辺での買物利用など短時間駐輪の放置自転車対策として、時間ぎめの中で一時間または二時間の無料時間を設けている区立駐輪場は十三か所ございます。
今後、駅周辺の短時間駐輪における放置自転車の状況を確認する中で、商業施設などに対し附置義務による駐輪場の設置誘導をしつつ、既存駐輪場への無料時間設定などについて柔軟な対応を検討してまいります。

若林りさ 委員 放置自転車対策は、撤去という後追いではなく、そもそも路上に止めなくて済む環境整備が必要です。稼働状況の可視化やキャッシュレス化、短時間無料制度の拡充など、利用しやすい駐輪環境の整備を求めまして、私からの質問を終わります。

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《まとめ》

【駐輪場をもっと使いやすく―空き状況の見える化とキャッシュレス化】

駅周辺では、駅に近い駐輪場が満車となる一方、少し離れた施設には空きがあるなど、利用の偏りが生じています。

私は、空き状況が分からず路上駐輪につながるケースを減らすため、案内看板やQRコードによる周辺駐輪場への誘導、スマートフォンで空き状況をリアルタイムに確認できる仕組みの導入を提案しました。

区からは、案内策を指定管理者と協議するとともに、令和8年度から実施可能な施設を選び、リアルタイム可視化の実験的導入に向けて協議を進めるとの答弁がありました。

また、区立駐輪場54か所のキャッシュレス化や、現在13か所で実施している1~2時間の無料利用の拡充も求めました。

撤去中心ではなく、路上に止めなくても済む、使いやすい駐輪環境の整備を進めていきます。

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