My Assembly Work
2026.03.10
*全文を掲載しておりますが、最後の《まとめ》をご覧いただくことで、内容を簡潔にご理解いただけます。
<質問全文>
予算(区民)
◆若林りさ 委員 日本維新の会の区民生活領域の質疑を始めます。
私からは、ホームワークビレッジの今後の展開について伺います。
ホームワークビレッジは区の産業活性化拠点として整備された施設ですが、現時点でのホームページや発信を見ると、イベントや飲食など交流施設としての側面は見える一方、スタートアップ支援や産業創出の取組が区民や事業者に十分に伝わっていません。
公式ホームページ上では、旧中学校をリノベーションした複合施設としか書かれておらず、産業拠点施設であることすら明確に示されていない状況です。創業支援プログラムやホームワークブースターなどの取組は進められているものの、参加事業者、支援内容、成果が体系的に見える形になっていません。
次の挑戦者を呼び込むためにも、どのような支援が行われ、どのような事業者が成長しているのかを分かりやすく発信することが不可欠です。起業支援、新規事業、事業拡大、事業承継や学生起業などを含む幅広い産業支援拠点として、今後、ホームページ等による情報発信をどう転換、強化していく考えでしょうか。
また、交流の場から実装と成果を生む拠点への転換をどのように設計し、発信方法を変えていくのか伺います。
◎北 経済課長 ホームワークビレッジでは、事業者の成長や起業の支援を重点的に行っていく必要があり、これまで、ハンズオン支援や起業プログラム等を実施し、入居事業者の日常的な交流促進によるビジネスマッチングも生み出してきました。
一方、こうした取組の周知や成果の発信という点では、ホームページやSNSを含め十分ではないと認識しております。
今後、創業支援プログラム参加者の声やハンズオン支援の成果を分かりやすく伝えるなど、様々な業種やステージの事業者の目に留まり、本施設を活用して事業の推進やチャレンジ等に積極的に挑戦する意識を持てるような情報発信を行うとともに、より効果的な支援プログラムを構築してまいります。
◆若林りさ 委員 前向きな御答弁と受け止めますので、来年度に期待します。
産業拠点として認知されるためには、発信の質だけではなく、発信する中身そのものを充実させることが先決です。その中身を生み出す場こそが産業支援イベントです。
現在のイベント状況を見るとカルチャーイベントや交流イベントが中心で、産業支援に関するイベントは多くない印象です。発信すべき成果を生み出す場がなければ、幾ら情報発信を工夫しても伝えるものがありません。
産業拠点施設としての役割を果たすためには、単発のイベントだけではなく、起業家や事業者が継続的に集まり、相談や交流ができるコミュニティーを形成していくことが重要です。起業相談や専門家相談、ピッチなどを組み合わせたスタートアップイベントやアクセラレータープログラムを定期的に開催し、起業家同士や支援者とのネットワークを継続的に形成していく取組が必要と考えますが、来年度に向けて産業支援イベントをどのように強化していく予定か、区の見解を伺います。
◎北 経済課長 今年度は、事業活動の推進に向け、アクセラレータープログラムの実施やインキュベーションマネジャーによる入居事業者への日常的なメンタリング等を行ってまいりました。
お話しのスタートアップイベントなどは、起業や事業活動の促進だけでなく、様々な社会課題の解決を目指す取組の支援にもつながる可能性があります。
これまでの枠組みに加え、外部の専門家や支援事業者等を交えた定期的なプログラムの実施など、事業ステージにかかわらず、新たな挑戦や事業の躍進、事業者間のつながりや協業等に向けた支援施策の構築に向け、運営事業者とともに取り組んでまいります。
◆若林りさ 委員 ぜひ運営事業者との間で事業の目的について認識を統一した上で進めていただきたいと思います。
実効性を高めるためには、支援する側のネットワークをどれだけ厚くできるかが鍵を握ります。実は、世田谷区にはその資源が既に足元にあります。世田谷区内には楽天グループやGMOインターネットグループなど、スタートアップ支援やオープンイノベーションの実績を持つ企業が拠点を置いています。しかし、現状では、こうした区内の産業資源や企業ネットワークがホームワークビレッジの産業支援に十分に生かされていないのではないかと感じています。
大手企業と連携することで、先輩起業家や企業人材によるメンター制度、スタートアップの実証実験の機会、販路開拓の支援といった仕組みを構築することで、より実践的なスタートアップ支援とともに、施設の認知向上にもつながると考えます。
区内企業と連携したメンター制度やオープンイノベーションの取組をホームワークビレッジで進めていく考えはあるのか伺います。
◎北 経済課長 ホームワークビレッジは、産業の活性化につながる取組を全区的に波及させ、区内経済全体の底上げを図る役割を担っていると認識しております。
そのため、区内の多様な事業者や団体、大学などと連携し、施設外においても事業者の成長や起業、学びにつながる取組を展開し、積極的に発信していく必要があります。
お話のように、区内には非常に大きな規模と視野を持ち、多角的な実績を上げている事業者もあることから、ピッチイベントへの参画など、どのような連携が可能で、かつ有効か、運営事業者とともに検討してまいります。
◆若林りさ 委員 区内の大手企業も視野に入れたピッチイベントへの参画などを検討するとのことで、ぜひとも具体化が進むことを期待します。ただ、プログラムや企業ネットワークが充実しても、それだけでは起業家の成長を支え切れません。成長の次のステージには資金が必要です。
新規事業やスタートアップの成長には、資金調達の機会を提供することが不可欠です。世田谷区内には信用金庫をはじめとする地域金融機関も多く、また、政策金融公庫などとも連携することで事業者の資金調達や経営支援につながる可能性があります。
信用金庫や地方銀行、エンジェル投資家、ベンチャーキャピタルなどを招いた投資家向けピッチイベントや相談機会の提供も含め、金融機関との連携を今後どのように進めていく考えか、伺います。
◎北 経済課長 事業者の成長や新たなチャレンジには、出資を含む資金調達機会の提供も必要な要素であると認識しております。今年度は、企業への出資実績がある事業者によるアクセラレータープログラムの開催など、事業者の成長を後押しする取組を進めてきましたが、出資につながるピッチイベントや金融機関を交えた支援等は実現できておりません。
引き続き、区と区内の信用金庫や政策金融公庫などとのつながりを生かした支援の枠組みを検討するとともに、運営事業者が持つ企業ネットワークなども活用し、区内事業者の成長を促進する取組の充実を図ってまいります。
◆若林りさ 委員 ホームワークビレッジが本物の産業拠点となるよう、来年度予算と事業計画の中に具体的な形で示していただくことを強く求めまして、私の質疑を終わります。
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《まとめ》
【ホームワークビレッジの起業・事業支援を強化へ】
区の産業活性化拠点「ホームワークビレッジ」について、飲食や交流施設としての発信に偏り、創業支援や事業成長の成果が区民や事業者に十分伝わっていない点を指摘しました。
私は、支援内容や参加事業者の成果を分かりやすく発信するとともに、起業相談、専門家相談、ピッチイベント、アクセラレータープログラムなどを継続的に実施し、挑戦する事業者が集まる環境を整えるよう求めました。
さらに、楽天やGMOなどの区内企業によるメンター制度や実証実験、信用金庫、政策金融公庫、投資家等と連携した資金調達支援を提案しました。
区からは、支援成果の発信強化、外部専門家を交えた定期プログラム、区内大手企業のピッチイベント参画、金融機関との支援枠組みを検討するとの前向きな答弁を得ました。
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