日本維新の会 世田谷区議会議員 若林りさ
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議会質問

2025.10.03

3. 世田谷区のたばこルール、なかなか上がらない満足度をもっと上げるには?【令和7年決算特別委員会】

【令和7年10月第3回定例会 決算特別委員会】区民生活質疑

. 世田谷区のたばこルール、満足度を上げるには?(質問数4+要望1)【区民生活】

*全文を掲載しておりますが、最後の《まとめ》をご覧いただくことで、内容を簡潔にご理解いただけます。

<質問全文>

決算(区民)

○若林りさ委員 日本維新の会の区民生活領域の質疑を始めます。

世田谷区たばこルールについて質問させていただきます。

私はこれまで、令和五年度の第三回定例会、決算特別委員会、令和六年度の予算特別委員会において世田谷区の受動喫煙対策について質問してまいりました。その後、区としても様々な取組を進めてこられたことと思います。

そこでまず、令和五年度の私の質問以降、この二年間で世田谷区たばこルールの推進にどのような成果があったのか、具体的な取組内容と効果について伺います。特に啓発活動の実施状況、指導件数の推移、苦情件数の変化などについてお聞かせください。

○野元環境保全課長 この間、令和六年四月に日本たばこ産業株式会社と喫煙環境整備等に関する包括連携協定を締結し、以前から改善要望が寄せられていた三軒茶屋と自由が丘の喫煙場所を協力して改修し、周辺環境への配慮を強化いたしました。

また、令和六年度より、利用者が多い三軒茶屋と下北沢の指定喫煙場所に定点指導を新たに導入し、指導件数は令和五年度の千六百十六件から、令和六年度は四千四百三十三件に大幅に増加いたしました。

これらの取組により、路上喫煙率は令和五年度の〇・一〇%から令和六年度は〇・〇八%に減少し、また、三軒茶屋の指定喫煙場所は改修以降、苦情が寄せられておりません。

○若林りさ委員 喫煙所改修は効果が見られているとのことですけれども、定点指導の導入に関しては指導件数が増えたことが改善につながっているかは路上喫煙率の僅か〇・〇二%の減少でははかりにくいと考えます。施策の効果をはかる上で重要なのは、実際に区民がどう感じているかという点です。

区では毎年、区民意識調査において、たばこルールに関する満足度を調査していると認識しています。この区民満足度の数値は、施策の成果を客観的に示す重要な指標であると考えます。私が確認したところ、令和四年度には四八・九%だった満足度が、令和六年度には三八・三%まで低下し、令和七年度には四八・五%に回復したと聞いています。特に令和六年度の大幅な低下は重要な課題と受け止めています。この二年間の区民満足度の推移について、具体的な数値とその変動要因をどのように分析されているのか、お聞かせください。

○野元環境保全課長 たばこマナーの満足度に関する調査は平成二十九年度より実施していますが、初年度と令和六年度は環境政策部でたばこ全般に関するアンケート調査を、それ以外の年度は区民意識調査で実施いたしました。

区民意識調査では、満足度はおおむね四〇%台後半となっていましたが、令和六年度のアンケート調査のみ三八・三%と大幅に下がっています。これは、たばこに特化したアンケートだったため、厳しい意見を持つ方が多く回答されたことが原因と考えています。

いずれの調査でも満足度が五〇%を超えていないことから、引き続き路上喫煙対策とポイ捨て対策を着実に推進し、区民満足度の向上に努めてまいります。

○若林りさ委員 そもそも満足度が五〇%を下回っているという現状自体が問題です。半数以上の区民が満足していないということは、現在の取組が不十分であることを示しています。その根本的な原因の一つは、指定喫煙場所の不足にあると考えます。ルールで喫煙を制限するだけでなく、適切な喫煙場所を提供することが喫煙者と非喫煙者の共存には不可欠です。

私は以前から民間指定喫煙場所への補助制度の充実を求めてまいりましたが、現在の補助制度の活用状況はどうなっているのでしょうか。申請件数、補助実績、そして課題があればお聞かせください。

○野元環境保全課長 お話の補助制度は、令和五年度まで計十七件補助実績がありましたが、令和六年度は申請がございませんでした。この背景には、近年の物価高騰や工事費上昇などにより、喫煙場所の設置、運営に対する事業者負担の増加がございます。

こうした状況を踏まえ、今年度より制度を拡充し、設置助成上限額を三百万円から七百万円に増額し、維持管理費も助成対象に追加いたしました。これにより、今年度は下北沢に民間喫煙場所が一か所新設されました。

一方、事業者からは、下北沢などの繁華街ではテナントや土地の確保が課題と聞いております。今後も事業者と連携を強化し、喫煙環境の整備を進めてまいります。

○若林りさ委員 設置補助を七百万円に増額し、さらに維持管理費も最大二百四十万円と、二十三区内でも高水準の体制となりました。しかし、他区が設置か維持かのどちらかに重点を置くのが多いのに対し、世田谷区は両方を手厚くしており、財政負担とのバランスも考慮が必要だと考えます。申請は令和六年度がゼロ、令和七年度の新設も一件にとどまっており、制度の持続可能性について引き続き注視をしてまいります。

最後に、区内のイベントにおける喫煙問題について伺います。

最近、区長宛て、成城警察署宛て、そして私宛てに連名で、区内の秋祭り時の喫煙条例遵守についてのお願いとして、区民の方から切実な訴えが届きました。手紙には、お祭りの際に無法地帯で路上喫煙をしている、公園など、子どもが多い場所での喫煙が目立つといった内容が記されておりました。お祭りやイベント時には区外からの来訪者も多く、ルールが守られていない状況が散見されているとのことです。特に混雑した環境での路上喫煙は、やけどの危険性もあり、看過できない問題です。

区として、イベント等におけるたばこルールの徹底についてどのようにお考えでしょうか。例えば、イベント主催者への事前指導の強化、会場での注意喚起の徹底、臨時の喫煙所設置の義務化など、具体的な対策が必要ではないでしょうか。

また、区外からの来訪者への周知方法も工夫が求められます。会場近辺での掲示強化、アナウンスの実施、SNSでの事前告知など、効果的な周知方法について、区の見解を伺います。

○野元環境保全課長 イベント等では、たばこの火によるやけどの危険性や受動喫煙防止の観点から、たばこルールの徹底が重要と認識してございます。公有地でのイベントでは原則喫煙禁止ですが、民有地の場合も道路、公園にいる区民等にたばこの煙の影響がないよう配慮する義務があり、禁止事項などを分かりやすく周知することが求められます。

今後、区のイベント等は関係所管に改めてたばこルールを周知するとともに、町会・自治会、商店街等のイベント等に関しても協力を依頼し、臨時喫煙場所の申請の機会なども捉え、注意喚起してまいります。

また、区外からの来訪者に対しても、駅周辺での視認性の高い掲示や、SNSの活用、QRコードによる指定喫煙場所の案内など、他自治体の取組等も参考に周知方法を工夫してまいります。

○若林りさ委員 イベントの際には警察が交通整理等を行っておりますので、連携を強化していただいたりですとか、消防団にも協力をしていただくなど、さらなる対策を求めます。特に掲示に関して改善を強く求めまして、私からの質疑を終わります。

 

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《まとめ》

世田谷区の「たばこルール」について、この2年間の取組と課題を確認しました。区はJTとの連携により三軒茶屋・自由が丘の喫煙所を改修し、三軒茶屋・下北沢では定点指導を導入しました。その結果、指導件数は大幅に増え、路上喫煙率もわずかですが、0.02%減少しました。
一方で、区民満足度は長年50%を下回っており、特に令和6年度は38.3%まで低下しています。私は、数値の改善だけでなく「区民がどう感じているか」を重視すべきだと指摘しました。
また、指定喫煙場所の不足が根本的な課題であるとして、民間喫煙所への補助制度の実効性を確認しました。区は補助上限を拡充し、下北沢に1か所新設したものの、申請は依然少なく、制度の持続性には課題が残ります。
さらに、秋祭りなどイベント時の路上喫煙や安全面の問題について、手紙が届いた区民からの声を取り上げ、主催者への事前指導、掲示や周知の強化、区外来訪者への対応を求めました。区は関係機関と連携し、ルール徹底と周知改善を進めると答弁しました。

  • 3. 世田谷区のたばこルール、もっと満足度を上げるには?【令和7年決算特別委員会】