My Assembly Work
2025.03.21
*全文を掲載しておりますが、最後の《まとめ》をご覧いただくことで、内容を簡潔にご理解いただけます。
<質問全文>
○若林りさ委員 日本維新の会の補充質疑を始めます。
まず、文化芸術施策について伺います。
大人から子どもまで参加できる文化の環境づくりを進めることは、地域コミュニティーの活性化において重要だと考えています。特に地域でアートを通じた場づくりなどの身近な文化活動は、地域の活力や魅力を高める要素となります。
そこで、2点伺いますが、区では現在、区民の文化芸術活動を促進し、それを地域活性化につなげるために、子どもから高齢者まで幅広い世代が参加できるような文化プログラムや地域の特性を生かした文化活動の推進について、どのような施策を進めているのか伺います。また、文化活動の周知が不十分では参加機会が限られます。特にデジタル技術を活用した情報発信は、若年層を含めた多くの区民にとって有効な手段です。文化芸術に関する区のポータルサイトの構築について、当初の計画では令和6年度中に開設予定とされていましたが、現在も開設されておらず、遅れが生じています。進捗状況についてお聞かせいただくとともに、区民が文化芸術に触れる機会を増やし、広く周知させるための具体的な情報発信強化策についても伺います。
○渡邉生活文化政策部長 まず、1点目でございます。世田谷区第四期文化・芸術振興計画では、誰もが文化・芸術を楽しめるまち世田谷を将来像に掲げ取組を進めてございます。その一例として、区内で活動しているアーティストや団体に対し補助金を交付する地域文化芸術振興事業補助金を実施しており、今年度は子どもが参加する演劇ワークショップや子ども向けと、一般向けのふれあいコンサートなどが実施、開催されたところでございます。こうした取組と併せ、地域のアーティストの活躍の場を整備することで、さらに区民参加の機会を広げ、子どもから高齢者まで幅広い世代がより身近に文化芸術に触れる取組を進めてまいります。
2点目でございます。同じく、第4期文化・芸術振興計画において、様々な世代に向けた多様な手段の情報発信を掲げており、社会全体のデジタル化の動向も踏まえて、従来の紙媒体に加えて、ホームページやSNS等のオンラインを活用した情報発信にも積極的に取り組んでいるところでございます。
お話しのありましたポータルサイトは、区のホームページに掲載している文化芸術に関する様々な情報を集約整理し、一元的に情報発信を行う仕組みとして、令和6年度の開設を予定しておりましたが、現在、令和7年度に開設することで急ぎ準備を進めてございます。引き続き、文化芸術に関する情報を分かりやすく入手しやすい環境をつくり、さらに多くの区民が文化芸術の楽しさ、魅力に触れる機会を創出できるよう情報発信に努めてまいります。
○若林りさ委員 新設中のポータルサイトですが、単なる情報集約にとどまらず、区民が積極的に活用できる仕組みの整備が求められます。ポータルサイトを通じて文化施設やイベント、活動団体の情報を一元化すれば、区民がより身近に文化芸術に触れる機会が増えると期待されます。区内の文化資源をつなぎ発展させる情報プラットフォームの構築を要望いたします。
===========
《まとめ》
【地域で育む文化と情報発信の強化を提案】
子どもから高齢者までが気軽に参加できる文化芸術の機会づくりは、地域コミュニティの活性化に不可欠です。区はアーティスト支援や子ども向けワークショップなどを実施しているものの、参加の機会は「情報が届く人」に偏りがちです。
また、デジタル発信の強化が必要とし、令和6年度に開設予定だった文化芸術ポータルサイトが遅れている点を指摘。区は、サイト開設が令和7年度に延期と説明。参加しやすい仕組みとして、文化施設やイベント情報を一元化し、さらに、サイトを単なる情報集約にとどめず、文化資源をつなげる活用型の仕組みにするよう求めました。
10.「文化芸術施策について」ポータルサイトの遅れと課題に指摘!“使える情報発信”を!【令和7年予算特別委員会】