My Assembly Work
2025.03.11
*全文を掲載しておりますが、最後の《まとめ》をご覧いただくことで、内容を簡潔にご理解いただけます。
<質問全文>
○若林りさ委員 日本維新の会の区民生活領域の質疑を始めます。
まず、デフリンピック東京大会について質問いたします。
デフリンピックは聴覚障害者の国際スポーツ大会であり、2025年の東京大会は日本で初めての開催となります。世田谷区では、駒沢オリンピック公園総合運動場において、陸上、ハンドボール、バレーボールの三種類の競技が実施される予定であり、ほかの開催会場と比較しても最多の種目が実施される重要な会場となります。これは区にとっても大きな意義があり、単に競技を運営するだけでなく、障害者理解を深める契機とするべきだと考えます。
そのため、試合の観戦だけでなく、障害者スポーツや聴覚障害者への理解を促進する催しや啓発への取組が必要であると考えますが、試合以外のイベント、ブース設置、チラシ配布などを通じた周知啓発の取組を実施するのかについて伺います。
また、世田谷区がこの国際大会の意義をどのように捉え、開催地として果たすべき役割についてどのように考えているのかお聞かせください。
○田中スポーツ推進課長 デフリンピックは、ユニバーサルスポーツの推進だけでなく、障害への理解を深めるためにも大きな役割を果たすものと考えております。この間、駒沢オリンピック公園が会場となることを踏まえ、情報共有や連携を図るための庁内連絡会を設置するとともに、啓発物品の配布やイベント等での競技や大会の周知、体験実施など、啓発に取り組んでまいりました。また、大会の直前期である本年11月に、駒沢オリンピック公園で実施予定の世田谷246ハーフマラソンの会場内において、競技の紹介、体験などの啓発活動の実施を検討しております。
引き続き、機運醸成に向け、大会の盛り上げのみならず、共生社会の実現に向けた区民理解を広げ、大会開催の意義を高めていきたいと考えております。
○若林りさ委員 取組は理解いたしましたが、大会の開催当日は特に区独自の施策がないということを伺いました。開催期間中も何かしら取組があるとよいと思っております。デフリンピックを単なる都の事業にとどめず、地域全体の盛り上げや意識変革につなげることも区の責務だと考えます。ただ、大会の成功には区民の理解と協力が不可欠です。現状では、区民の多くがデフリンピックについて十分な理解を持っていないのではないかと懸念しています。より多くの区民にデフリンピックを知ってもらい、応援してもらうためには、認知度向上の取組が重要だと考えます。
例えば、区内学校での教育プログラムの実施や、商店街や飲食店と連携したPR活動など、より積極的なアウトリーチ活動を強化するべきではないでしょうか、区のお考えをお聞かせください。
○田中スポーツ推進課長 委員の御指摘のとおり、区民のデフリンピックへの認知度向上に向けたさらなる取組といたしまして、アウトリーチによる周知啓発活動の一層の強化が考えられるところです。具体的なアウトリーチ型の周知啓発活動として、教育委員会と連携した小中学生の大会観戦や、学校へのデフスポーツ選手の派遣事業を行っていくことで調整を進めているところです。
また、民間企業と連携した大会の啓発や、区にゆかりのある選手の周知、選手と区民との交流の機会の創出などを考えており、引き続き積極的な機運醸成に取り組んでまいります。
○若林りさ委員 デフリンピックは、障害の有無にかかわらず、スポーツのすばらしさを体感できる貴重な機会ですので、一過性のイベントで終わらせず、パラスポーツやユニバーサルスポーツの推進や、聴覚障害者への理解が深まる契機となるよう、積極的な周知啓発を進めていただきたいと強く要望いたします。
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《まとめ》
デフリンピック東京大会、世田谷から盛り上げを!
2025年、聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」が日本で初開催され、世田谷区の駒沢オリンピック公園では最多の3競技(陸上・ハンドボール・バレーボール)が行われます。私は単なる競技運営にとどまらず、聴覚障害やユニバーサルスポーツへの理解を深める契機とすべきと提案。
区は小中学生の観戦や体験イベント、企業と連携したPRを進める方針です。
さらに大会期間中の啓発活動や地域ぐるみの盛り上げを要望し、「一過性で終わらせず、共生社会の実現へつなげてほしい」と訴えました。
4.「デフリンピック東京大会について」知ってる?聴覚障害者の大会、今年初開催!駒沢公園で最多の競技開催へ!【令和7年予算特別委員会】