日本維新の会 世田谷区議会議員 若林りさ
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議会質問

2025.05.18

3 .「動物施策・地域共生の取組について」地域と共に育てる「命」と「農」――世田谷から始まる共生社会、都市農業タマリバタケも継続へ前進!【令和6年第4回定例会】

【令和611月第4回定例会 一般質問】

.「動物施策・地域共生の取組について」(質問数2+要望1)

*全文を掲載しておりますが、最後の《まとめ》をご覧いただくことで、内容を簡潔にご理解いただけます。

<質問全文>

次のテーマとして、動物施策・地域共生の取組について伺います。
本年10月に開始された、せたがや動物とともにいきるまちづくり補助金制度は、ふるさと納税を活用し、動物と人が共生する社会の実現を目指す新たな取組です。飼育放棄や保護猫の問題など、特に行政の手が届きにくい動物に関する課題の解決には、地域のつながりを生かした支援体制の構築が不可欠です。
この制度は、民間団体との協働による底上げと、活動を後押しする仕組みづくりや支援対象の拡大、補助金額の見直しなど、制度のさらなる充実を図っていくことが求められています。
そこで伺います。地域のつながりを生かした、飼育困難になった場合への保護体制の整備や保護猫支援、さらには譲渡に向けた支援の拡充などが望ましいと考えますが、区としてどのように取り組んでいかれるのでしょうか。
2点目として、都市農業の振興を活用した地域コミュニティーの活性化について伺います。
区内の生産緑地は、主たる農業従事者の死亡や高齢化等により年々減少しています。こうした状況の中、区内の貴重な緑である農地の保全の観点から、区は市民活動推進課の行政提案型協働事業を活用したタマリバタケを上野毛地区で実施しております。
これは、地域交流と農体験を組み合わせたコミュニティー農園として交流とつながりを育てる畑として、都市農業の新たな可能性を示すモデルケースとして注目されています。
NPO法人との連携協働により一定の成果を上げており、特に若い世代を中心に高い評価を得ています。しかし、本事業は本年度末をもって提案型協働事業としては終了になると伺っています。
都市農業の維持・発展は喫緊の課題であり、区民参加型の取組は地域コミュニティーの形成にも貢献するため、今後も継続を望みます。
タマリバタケ事業は、農業体験にとどまらず、地域活性化や高齢者・子どもへの教育など幅広い層への展開が期待されています。この事業を発展させるために、例えば区の公園やほかの公有地も活用するなど、新たなアイデアを取り入れながら検討することも有効ではないでしょうか。区は、タマリバタケ事業を今後どのように活用発展させていく方針か、見解を伺います。

→《区の答弁》

◎向山 世田谷保健所長
最後に、動物施策・地域共生の取組についてのお尋ねでございます。
令和6年10月に募集を開始した世田谷動物とともにいきるまちづくり補助金では、犬猫の終生飼養と適正飼育に関する普及啓発の御提案をいただきました。
区は、対策の前提として保護が必要な猫が増えないようにすることが重要だと考えており、終生飼養、適正飼育の啓発を行うとともに、飼い猫、飼い主のいない猫の不妊・去勢手術や、新たな飼い主への引渡しに際しての医療的措置費用の補助も実施しています。
また、東京都動物愛護相談センターは、飼い主不明の犬、負傷した猫などの収容を実施し、犬猫の譲渡情報や最後まで愛情と責任を持って飼育するための情報を発信するサイト、ワンニャンとうきょうを運営しています。
区は、町会・自治会、動物連絡員とも連携し、引き続き動物と共生する地域を形成するための意識醸成、普及啓発に取り組んでまいります。
私からは以上です。

◎笠原 都市整備政策部長 私からは、タマリバタケ事業の今後について御答弁申し上げます。
タマリバタケは、農の活動や体験等を通じ、地域における農を守るコミュニティーづくりを目的としており、参加者の農に対する関心の高まりはもとより、多様な地域住民が互いに学び、共感することで、人と人とのつながりの大切さを感じる方の増加も見られるなど、区民参加型の取組として大変意義のあるものと認識しております。
そのため区では、今回の提案型協働事業の期間に得られた成果等の評価や検証を行うため、今年度より開始された提案型プロジェクトチーム制度も活用し、庁内の意欲ある職員のアイデアも活用しながら取組を始めたところでございます。
区といたしましては、地域住民が、農業者や、また、関係する専門家などと連携協働することで、都市農業の必要性や農地の多面的機能についての理解を深め、将来的な区内の農業振興や農地保全につながるよう、コミュニティー農園などの農の交流の場を各地に創出することを視野に入れつつ、実証実験の検証結果も踏まえながら、来年度以降の事業内容や運営体制について検討を進めてまいります。
私から以上です。

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《まとめ》

【動物と共に生きるまちへ/農を通じた地域共生の取組】

世田谷区では、動物と人が共に生きる社会を目指して2024年10月に「せたがや動物とともにいきるまちづくり補助金」制度がスタートしました。ふるさと納税を活用し、保護猫や飼育放棄など、行政だけでは対応が難しい課題に、地域や民間団体と協力して取り組んでいく制度です。現在は、終生飼養や適正飼育の啓発、不妊・去勢手術の補助、新たな飼い主への譲渡支援などを進めており、町会や動物連絡員とも連携して、動物との共生意識を広げています。

一方、都市農業の新たなモデルとして注目されているのが、上野毛地区で実施されている「タマリバタケ」。地域住民が農体験を通じて交流し、農への関心を高めるこの取組は、特に若い世代に好評です。私は、今年度で協働事業としての実施が終了することを踏まえ、「タマリバタケ」の継続と、区の公園や他の公有地への展開も含めた拡充を要望しました。これに対して区は、事業の成果を高く評価し、今年度から新たに始まった庁内横断のプロジェクトチーム制度を活用しながら継続に向けた検討を進めていると答弁。今後は、実証実験の結果をもとに、都市農業の可能性をさらに広げ、農の交流拠点を区内各地に創出していくことを視野に入れているとの、前向きな姿勢が示されました。

→来年度(令和7年度)のタマリバタケ事業の継続が決定!さらに拡充も検討中!

  • 3 .「動物施策・地域共生の取組について」地域と共に育てる「命」と「農」――世田谷から始まる共生社会、都市農業タマリバタケも継続へ前進!【令和6年第4回定例会】