Action-2
2025.05.12
*全文を掲載しておりますが、最後の《まとめ》をご覧いただくことで、内容を簡潔にご理解いただけます。
<質問全文>
最後に、都市デザインについて伺います。
まちのデザインは、区民の生活の質を向上させ、地域の魅力を高める重要な要素です。特に、高齢者や子育て世帯にとっても使いやすく、かつ、美しいまちづくりは、区の発展に大きく寄与すると考えます。
豊島区の池袋リビングループの取組を参考に伺います。この取組は、公共空間を居心地のよいまちなかリビングのある日常をテーマとして、にぎわいを創出するイノベーティブな試みです。私も実際に伺った際に、ユニークで目を引くベンチやストリートファニチャーですとか、芝生で人々がくつろぎながら思い思いに過ごしている姿を見て大変感銘を受けました。
世田谷区においては、三軒茶屋、下北沢、二子玉川など、町の特性を生かした取組が考えられますが、例えば公園や広場、商店街などの公共空間を活用した取組があれば教えてください。
◎加賀谷 世田谷総合支所長 池袋リビングループでございますけれども、公園、道路の公共空間を活用しましたにぎわい創出、滞在性の向上を図る先駆的な官民連携の取組でございまして、こちらを参考としまして、三軒茶屋におきましても区民参加のまちづくり会議の中で、実際、池袋の参画企業の方に講演いただくなど機運醸成を図ってきてございます。
令和4年度より三軒茶屋駅周辺におきましては、地元企業、大学、商店街などと連携し、三軒茶屋ふれあい広場で開催されるマーケット等のイベントに合わせまして、茶沢通りでの椅子やテーブル等を設置した社会実験を実施するなど、地域主体との協働による公共空間を活用したまちづくりに取り組んでございます。
今年度、三茶ストリートファニチャーデザインコンペを開催し、広くファニチャーデザインを募集しているところですが、入賞作品については製品化をし、来年度以降、茶沢通りなど公共空間を活用したイベント、社会実験において使用し、地域の機運を高めながら、さらなる町のにぎわい及び滞在性の向上に取り組んでいくこととしてございます。
◆若林りさ 委員 三茶ストリートファニチャーデザインコンペという今年度からの新しいイベントですが、池袋リビングループに近い取組で大変楽しみにしております。
しかし、本日の答弁の中にもありましたが、この選んだ作品というのは、お披露目イベントと毎週日曜日の歩行者天国のみの活用とのことです。せっかく選んで作ったものを、そのようなスポット的な活用ですと非常に限られたものとなり、もったいないと感じましたので、分かりやすい目立つ場所に設置して、ここに置きたいから応募しようと思っていただいたりですとか、広く区民が認知できるように、常設に向けて検討していただきたいと思います。
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《まとめ》
【公共空間を活用したまちづくりの推進について】
まちのデザインは、区民の暮らしやすさや地域の魅力向上に大きく貢献します。特に、高齢者や子育て世帯も快適に過ごせる、美しいまちづくりが求められています。
豊島区の「池袋リビングループ」の取組を参考に、世田谷区でも公共空間を活用したまちづくりを提案しました。池袋では、まちなかリビングのある日常をテーマとして、居心地の良い空間をつくり、まちのにぎわいを生み出しています。
世田谷区でも、三軒茶屋を中心に、地元企業や大学、商店街と連携し、にぎわい創出に取り組んでいますが、今年度から「三茶ストリートファニチャーデザインコンペ」を開催し、入賞作品を製品化して、ふれあい広場や茶沢通りなどの公共空間での社会実験を予定しています。
しかし現状では、選ばれたファニチャーがイベント時にしか設置されない予定となっているため、せっかくのデザインが広く活かされるよう、常設設置に向けた検討を要望しました。
11.「都市デザインでにぎわいのまちづくり!三軒茶屋にまちの家具が現る?〜池袋のまちなかリビングのある日常を参考に〜」【令和6年決算特別委員会】