日本維新の会 世田谷区議会議員 若林りさ
未来は、変えられる。

応援する

Follow us

Action-2

議会質問

2025.05.12

9.「街路灯のLED化、世田谷区は23区平均を下回る!迅速に進めるとともに、区民の要望がある地域を優先的に明るくせよ!」【令和6年決算特別委員会】

【令和610月第3回定例会 決算特別委員会】

.「街路灯のLED化について」【都市整備領域】(質問数2+要望2)

*全文を掲載しておりますが、最後の《まとめ》をご覧いただくことで、内容を簡潔にご理解いただけます。

<質問全文>

次に、安全対策として、街路灯のLED化について伺います。
夜間の安全確保や環境負荷低減を目的とした街路灯のLED化は、区にとって重要な施策です。令和5年度末時点で、区内には約4万8700基の街路灯があり、そのうち約2万9700基、約61%がLED化されています。これまで年間平均で約2400基の街路灯が新設を含めてLED化されており、着実に進捗しています。
まず、今後の計画について伺います。全ての街路灯をLED化するまでの具体的な計画とタイムライン、そして、それに伴う予算措置について説明をお願いします。特に、優先順位のつけ方や年度ごとの目標設定などがあればお聞かせください。

◎髙橋 工事第一課長 区では街路灯のLED化を平成24年度から開始し、令和12年度の完了を目指し取り組んでおります。街路灯のLED化を始めた当時は、製品開発、価格設定とも競争途上であったことから、区が求める性能を満たす製品が少なく、小型水銀灯のLED化から開始いたしました。その後、製品が確立され、平成27年度より小型蛍光灯、大型水銀灯のLED化も合わせて進め、平成29年度には15年程度、西暦で言いますと2032年で全ての街路灯のLED化完了を目指して取り組んでおりました。
そうした中、水銀に関する水俣条約第五回締結国会議が開催され、令和9年、2027年までに蛍光ランプの製造、輸入の廃止が決まりましたので、現在では予定の前倒しを行い、令和12年、2030年を目標にLED化の完了を目指しているところでございます。
なお、優先順位につきましては、既存の街路灯の更新年次に合わせLED化を進めており、予算につきましても、これまで毎年LED化に必要な額が措置されている状況でございます。

若林りさ 委員 2030年完了を目指しているということは分かりましたが、優先順位が更新年次に合わせてという基準のみで説明されている点に疑問があります。安全性や地域の要望を考慮した柔軟な対応も必要ではないでしょうか。また、予算については毎年措置されているとのことですが、具体的な額や今後の増減についても明示されるべきです。
また、区民の方から、ほかの自治体と比べて世田谷区のLED化が遅れているのではないかという声を聞いています。既に全ての街路灯がLED化されている自治体は多数あるのが現状です。この点について区の見解をお示しください。また、特に暗い場所を優先的に明るくしてほしいという要望も寄せられていますが、このような区民からの要望があった場合、その場所を優先的にLED化することは可能かどうか、対応プロセスについても御説明いただきたいと思います。

◎髙橋 工事第一課長 23区全体のLED化は令和4年度末で約76%となっておりまして、世田谷区は昨年度末現在で約61%と、23区の平均値を下回っている状況でございます。これは平均を下回っていますが、区の街路灯の基数が他区に比べて多いことが要因の一つでございます。
先ほど申し上げたように、原則、既存の街路灯の更新年次に合わせながらLED化を進めておりますが、街路灯は防犯灯の意味合いもあることから、例えば、これまでも小学校などの周辺や通学路において、児童の安全に関する御心配の御連絡をいただいた箇所につきましては、現地で明るさを確認する照度測定を行い、明るさが不足している場合には、LED化を優先的に行っております。
引き続き、区民の方々のお声をお聞きしつつ、地域の状況を踏まえながらLED化に取り組んでまいります。

若林りさ 委員 世田谷区のLED化が23区の平均の76%に対して六61%と下回っている理由として街路灯の多さが挙げられていましたが、それだけでは遅れを正当化できません。全体的な進捗を加速させるための具体的な対策が求められます。また、区民の声を反映する仕組みをさらに強化していただくことを要望いたします。
今後も計画的かつ迅速にLED化を進め、可能な限り早く区内の街路灯のLED化を100%にすることを目指すとともに、その効果を定期的に検証し、区民に分かりやすく公表することを要望します。
また、技術革新が進む中で、より効率的で環境負荷の少ない照明技術の導入も継続的に検討していただければと思います。

===========

《まとめ》

街路灯のLED化、2030年までに完了へ - 安全性と環境対策を両立

世田谷区では、夜間の安全確保と環境負荷低減を目的に、街路灯のLED化を進めています。区内には約4万8700基の街路灯があり、令和5年度末時点で約61%がLED化されていますが、23区平均の76%には届いていません。これは、区内の街路灯数が他区より多いためと説明されています。

区は現在、2030年(令和12年)までに全ての街路灯のLED化を完了させる計画です。当初よりスケジュールを前倒しし、更新年次に合わせて順次進めていますが、小学校周辺など、区民の要望を受けて、安全性に特に配慮が必要な場所に明るさが足りなかった場合は、優先的に対応してきたとのことです。

一方で、LED化の遅れを単に基数の多さだけで説明するのではなく、進捗加速のための具体策や、区民の声をより柔軟に反映する仕組みが求めました。今後も、LED化の効果を定期的に検証し公表するとともに、より環境負荷の少ない新技術の導入も検討していくことを期待しています。

 

  • 9.「街路灯のLED化、世田谷区は23区平均を下回る!迅速に進めるとともに、区民の要望がある地域を優先的に明るくせよ!」【令和6年決算特別委員会】