日本維新の会 世田谷区議会議員 若林りさ
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議会質問

2024.08.08

8.「文化と観光を連携して、区の魅力をもっと活用せよ!インバウンド対策」【令和6年予算特別委員会】

【令和6年3月第1回定例会 予算特別委員会】

8.「文化と観光の連携について」【区民生活領域】(質問数2)

《質問》
最後のテーマとして、文化と観光の連携についても伺います。
区は、東京のインバウンド需要拡大の波に乗り遅れているというのが私の認識です。国内需要だけでは物価高に対応することが難しくなっており、東京全体のインバウンド需要を世田谷区にも取り込んでいくことが、これからの地域経済を支える重要な戦略となります。
そこで、インバウンド対策として、文化と観光の連携強化を図っていただきたいと思います。つい最近、「地球の歩き方」の初の区域版が、世田谷区として、こちらが発売されました。「地球の歩き方」は、観光情報や旅行のガイドブックを作っていらっしゃいますが、その区域版の第1弾、一つ目に世田谷区を選んでいただけたとのこと、大変喜ばしいことだと思います。グルメや歴史、アートまで、内容もとてもいい情報がたくさん載っておりますが、私はこれを見て思ったのが、世田谷区の魅力、これだけ再確認できるものが、多くのポテンシャルや資源を区が生かし切れていないのではないかと感じました。ぜひこちらも参考にしながら、区も取組に力入れていただきたいと思います。
観光と文化の連携を通じて、新たな観光地の創出は地域経済の活性化に寄与する重要な戦略です。例として二子玉川駅周辺などに日本人アーティストの作品を展示することで、アートを目的とした観光客の誘致を目指すことも一案です。日本人の現代アーティストには国際的な注目も集まっており、その作品が観光地としての魅力を高め、周辺の商業施設や飲食店の繁盛にもつながる可能性があります。また、地域限定のアートグッズの販売なども観光の付加価値を高める一案です。
この背景には、直島における草間彌生の作品のように、アートが地域を訪れるきっかけとなり、地域全体の魅力向上に寄与する事例があります。さらに、今年1月から世田谷区が副業アドバイザーを採用し、特に観光分野に関する相談が多いことも、この提案の背景にあります。
そこで、世田谷区として、観光と文化の連携を深め、新たな観光地創出に向けた具体的な計画や戦略があるのか、また副業アドバイザーとの連携による取組について詳細を伺いたいと思います。

→《区の答弁》納屋 産業連携交流推進課長
屋外におけるアートの活用は、区内においては、人々の交流と地域の活性化を目的に、各店舗の窓や壁をマスキングテープで飾る商店街の「ハートストリート」イベントや落書き防止を目的に、多摩川に架かる新二子橋の橋脚の壁面をアート装飾する「新二子橋アートプロジェクト」など様々な取組事例があると承知してございます。また、他自治体においても、駅から劇場に至る経路上に出演者等の手形レリーフを飾ったり、遊歩道沿いの壁面をアーティストの絵で飾るなど、観光促進と文化芸術の振興に活用する様々な事例があると承知してございます。
委員お話しのとおり、アートや屋外アートは町の魅力創出や回遊性向上など、新たな観光資源にもつながり得るものと考えてございます。一方で、屋外においては都屋外広告物条例の適合、所有者許可、近隣住民や歩行者への影響など様々な課題も踏まえる必要もあるところでございます。
今後のまちなか観光施策の展開に当たりましては、現在副業人材の観光アドバイザーとともに密に議論しているところであり、町の魅力の発掘や地域資源のPR、来街者誘致やにぎわい創出につながるイベントの開催などの検討をしていく中で、御指摘のアートの活用についても一つの事例として捉え、地域経済活性化や町のにぎわい創出につながる取組を検討してまいります。

《要望》
ぜひアートを活用して町の魅力を創出し、観光と文化芸術振興に力を入れていただきたいと要望いたします。
いずれにしても、文化と観光の部署の連携、そしてシティープロモーションの観点も取り入れまして、今後も区からのインバウンド対策をしていただきたいと思います。

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《まとめ》
「地球の歩き方」の初の区域版として選ばれた世田谷区。グルメや歴史、アートなど区の持つ様々なポテンシャルや資源をもっと活かしていただきたいと思います。
そして観光と文化は連携することによって、より良い施策が生まれると考え、さらなる強化を期待します。

  • 8. 文化と観光を連携して、区の魅力をもっと活用せよ!インバウンド対策の強化を【区民生活領域:令和6年3月世田谷区議会第1回定例会予算特別委員会】